脳内会議

考え事が好きな人の頭の中身

ただ「決める」だけ

私は今まで、「何かを決める」ということがとても苦手だった。

「だってその時になったら気持ちが変わっているかもしれないし」
「状況によって判断は変わってくるし」
「時と場合によっては出来るか分からないし」

そんな理由が頭をかすめて「何かを決める」ということが出来なかったのだ。

それは自分の事だけに留まらず、人との関係にまで及んでいた。

例えば恋人との事でもそうだ。
「いつまでこの人といられるか分からないし」
「もしかしたら急に別れることになるかもしれないし」
「明日には心変わりしてしまうかもしれないし」

そんな理由がいつも頭の中に鎮座していて、その人との関係を十分に楽しめずにいることが多かった。

それはそうだ。
大好きな人が目の前にいながら、いつか来るかもしれない終わりの事ばかりを考えていたのだから。
これはあまりにも退廃的すぎるだろう。

最近になって、自分には「決める力」が弱いのだ、と気が付くきっかけがあった。
いや、以前から気が付いてはいたのだが、改めて腑に落ちて、納得した、という感じだろうか。

この「決める力」が弱いと、常にふわふわとしていて自分に自信が持てない状態が基本ベースとなってしまう。

これは良くないな、と思い、最近、ある一つの「決意」を持つことにした。

急に話は変わるのだが、最近私には恋人が出来た。
正直恋愛はこりごりだと思っていた。
でも、出来た。
地味に婚活アプリを続けた結果だろう。

その人と恋人になる時の話をさせて欲しい。

彼とはお互いに趣味や趣向がとても似ていて、メッセージのやりとりを楽しくしていた。

しかしその頃、私は婚活アプリに疲れていて、
「この人がダメだったらアプリはやめよう、向いてない」と思っていた時だった。
それまでの人たちが壊滅的にダメだった。楽しくなかった。

でもその彼とは趣味が似ていたから、まぁ友達にはなれるだろうと思って会ってみたのだ。

結果、その日はとても楽しく過ごすことが出来て、話せば話すほど気が合うことが分かった。

二度目に会った時、彼からとても好意を向けられていることが分かった。
いつもならその向けられた好意を「うっとおしいな」と思ってしまいがちなのだが、今回は素直に嬉しいと思っている自分に気が付いた。

そして考えた。
「いつもと違うこの感覚はなんだろう」と。

普段の私なら、
「いや、これは久しぶりに好意を寄せられて浮かれてるだけだろう」
「婚活アプリで感じのいい人に当たったから嬉しいだけだろう」
「きっとしばらくしたらなんでもなくなるんだろう」等とかんがえてしまうのだが、この時に思ったのだ。

『私はいつもそうやって頭で考えて、どうでもいい理由を並べすぎじゃないか?』
『頭じゃなくて、心がどう感じてるのかを見てみよう』

そうして、一度フル回転している思考をとめて、自分がどう感じているか探ってみた。

出てきた言葉は
『もっと会いたい』
『もっとお話をしてみたい』という気持ちだった。

とても純粋に、相手のことを知りたいと願っていたのだ。

この時いつもの癖で「いやでも、一時の感情でしょ」という言葉が一瞬頭をかすめたのだが、今回ばかりは思考さんには黙って頂く事にした。

そして一つのことを決めたのだ。
「この感情は【好き】という感情だ」と。

そうしたらどうだろう。
本当にその人の事を【好き】になったのだ。

私は恋愛であまり良い思いをしたことが無かった。
だから無意識に【好き】という感情は持たない様にしていたことに気が付いた。
好きな人が出来ても「まぁそれほどでもないし」とクールぶっていたのだ。

でも今回【好き】だと決めたことによって、今まで封印していたであろう色々な感情が生き返ったのだ。

もしかしたら、これは「決める」ではなく「認める」なのかもしれない。
どちらにせよ、とても大切なことだった。
決めたことによって、色々なことが動き始めたのだ。


この恋の話以外にも、今回私はいくつか決めたことがある。

何を決めたかは内緒だが、決めたことによって今までふわふわしていた事がぐっとリアルになり、現実的に考えられるようになった。
その件に関してはまだ何かが動いたわけではないのだが、きっとこれからどんどん前に進んでいくだろう。


今まで苦手だった「決める」という事。
実はほんの少し勇気をもって「決める」だけで、人生のいろいろが変わり始めることを今回初めて知ることが出来た。

「決める」事は勇気がいる。
でも「決める」事で変わることがある。

頭であれこれ考えてしまったり、悩んでしまうことが多い人生ではあるけれど、これからは勇気を出して「決める」という選択肢を増やしていこうと思った。

今日の会議はここまで。